オパールは、固化したシリカゲルで、電子顕微鏡で組織を見ると球状のケイ酸の粒(シリカ球)が規則正しく配列されています。このシリカ球が長い時間をかけてゆっくり堆積して固まったのがオパールです。このシリカ球の隙間なく並んだ層と層とが、光の波長と同じオーダーの間隔で規則正しく積み重なったとき、そこを通る光の干渉で虹色の遊色が現れます。
オパールは、主にカボション、その他様々なファンシーカットが存在します。
透明度が高く、発色が鮮やかなものが良品です。また、模様が均一なこともポイントです。シリカ球が大きくなれば遊色は赤に近づきますが、大きなシリカ球が規則正しく配列されることは難しいため、赤系遊色のオパールは貴重価値が高くなります。
石言葉:苦しみを克服して幸福を得る
石の力:内面の美と才能を引き出す、インスピレーションが得られる
ブラック・オパール、ライト・オパール、ボルダー・オパールの美しいものは数が限られており、また薄層として産することも多いため、1900年代の初めから、オパールを薄くスライスしたものをベースに、ダブレット、トリプレットといった、いわゆる「貼り合わせ石」が作られてきました。それらが世界中に出回っていて、天然オパールとの区別が曖昧になっているケースが多くみられます。
当店の場合は、無料の事前鑑別サービスがありますので、そのタイミングで確認することができます。
左の写真のようにオパールの部分と母岩の部分の境目が波打っています。
ダブレットはうすいライト・オパールに片面を黒色で塗り、ポッチという斑のでないオパール、または母岩を貼り合わせたものです。
トリプレットはダブレットと似た構造で上に透明なガラスまたは水晶を貼り合わせたものです。
ガードル方向から見て、オパールの部分と受けの部分の境目が直線なっているものはダブレットと判定できます。トリプレットもダブレットと同様に、ガードル方向から見ると、オパールと受けの部分が直線になって見えます。上面は色がついているように見えますが、スライスしたオパールの色が、透明の部分に反射しているのです。どちらにせよ、本物の場合ボルダーオパールの形はまちまちです。石の形がスタンダードなオーパルならダブレット、トリプレットの可能性が高くなります。
アクセサリーの素材として見た場合、オパールのダブレットやトリプレットは、ライト・オパールの美しさをうまくデザインに生かしているといえます。またリフォームの際、宝石の所有者の背景や歴史が重要な要素となることがあります。価値が再現不可能なものである場合、宝石の金銭的価値にかかわらず、その宝石が誰のものだったかという事実が重要です。したがって、その宝石をジュエリーとして楽しむ際に特別な問題は生じません。
オパールは硬度5~6.5です。基本的にはオパールはさまざまなセッティングで使用できます。
オパールは硬度5~6.5です。ダイヤモンドほど丈夫は宝石ではありませんが、丁寧に扱えば、自分の好みに合ったジュエリーを楽しむことができます。