受け継いだジュエリーには、かけがえのない想い出が込められています。
今回は、1本の形見の指輪から、3つの異なるジュエリーへとリフォームされた実例をご紹介します。贈る相手や使うシーンに合わせて、それぞれの形に生まれ変わったストーリーです。
形見の指輪には以下の素材が使われていました。
これらをどう活かすかによって、リフォームの可能性が広がります。
金属部分と脇石(ラウンドのメレダイヤモンド)を活かして仕立てたハーフエタニティリングは、毎日身に着けられる華やかさと上品さを兼ね備えています。
制作方法:パターンオーダー
こちらの動画では、実際に左の18金の指輪を溶かしてジュエリーを制作する工程をご覧いただけます。職人の手によって、素材がかたちになっていく様子をぜひご体感ください。
ルビーと四角いダイヤを使い、節目の記念日にも似合うネックレスに。普段使いもできる軽やかなデザインです。
制作方法:パターンオーダー
残ったルビーと、かつて母娘で選んだクロスペンダントを組み合わせ、チャーム付きのブレスレットに仕立てました。
ペンダントは形を変えずに使用し、当店の丸カンで自然に組み込んでいます。
制作方法:パターンオーダー
今回のリフォームは、ご主人から奥様への贈り物でした。「母の形見を、今の暮らしの中でも身につけられるようにしたい」という想いが形になったジュエリーです。
大切な人を想うからこそ、素材の活かし方やデザインに意味が宿ります。リフォームとは、単なる加工ではなく、想いの再構築でもあるのです。
ご自身では思いつかないような組み合わせや形も、プロの視点なら見えてくることがあります。「想い出を大切にしながら、今の自分に合うジュエリーへと形を変える」、そのお手伝いを私たちがいたします。
雑誌やSNSで見かけたお気に入りのスタイルなどがあれば、ぜひお持ちください。リフォームの出発点は、いつも「あなたの想い」です。