トリリアントカットダイヤモンドは、シャープで洗練された三角形フォルムが最大の魅力です。一般的なラウンドカットとは異なり、独特の個性と存在感を放つこのカットスタイルは、見る人の心を惹きつけます。しかしその希少性ゆえに、市場に流通する数は少なく、取り扱い店舗も限られています。そのため、「理想的な一石との出会い」を叶えるには、正しい知識とタイミングがとても重要です。
本記事では、トリリアントカットダイヤモンドの特徴・魅力・選び方のポイント・価格帯の目安・市場での流通状況まで、専門的な視点でわかりやすくご紹介します。世界にたったひとつ、自分だけの輝きと出会うための一助となれば幸いです。
それでは、順番にご案内差し上げます。
トリリアントカットは、名前の通り三角形を基本とするカットスタイルです。
通常は正三角形、またはやや辺を丸めた曲線的なトリリアントも存在し、シャープさと柔らかさを兼ね備えた独特のフォルムが特徴です。
もともとは「サイドストーン(脇石)」用として開発されたカットですが、近年ではセンターストーン(主石)としても人気が高まっています。
ファセット(カット面)は、通常31面〜50面前後にカットされており、ラウンドブリリアントカットに近い細かな煌めきと、カット特有の鋭い光の反射を兼ね備えています。
三角形という形状の特性上、他のカットに比べて「面積当たりの見た目のサイズ感」が大きく、同じカラット数でも存在感が際立つことが大きな魅力です。
また、カットの完成度によって輝き方が大きく変わるため、石の仕上がりの美しさがジュエリー全体の印象を左右します。
トリリアントカットは、鋭角的なラインを活かして力強い輝きを放ちます。
特に、光を受けた時の反射が直線的で力強く、他のカットにはないダイナミックな存在感を演出します。
ピアスやペンダントに用いると、トリリアントの広がりのある形が顔まわりを明るく華やかに見せてくれます。
リングでは、単体でも十分な存在感を発揮し、ユニークでスタイリッシュな印象を与えます。
シンメトリーな三角形という個性的なフォルムは、
など、多彩なジュエリーデザインに応用が利きます。一石でも、組み合わせても、独特のリズム感を生み出せるのがトリリアントならではの魅力です。
トリリアントカットは非常に個性的なカットですが、選び方を間違えると「イメージと違った」と感じてしまうことも。後悔しないために、押さえておきたいポイントをまとめました。
トリリアントカットは、中央部分に広いファセット面を持つため、インクルージョン(内包物)が目立ちやすい傾向にあります。
特に、三角形の頂点付近にインクルージョンがあると、美しさに影響しやすいので注意が必要です。
可能であれば、VSクラス以上を基準に選ぶことで、透明感のある、すっきりとした印象の石を楽しめます。
トリリアントカットは、ラウンドカットに比べて光の分散(虹色の輝き)が控えめな分、ダイヤモンド本来の色味がストレートに伝わります。
無色系(D~Gカラー)を選べばシャープな印象に、あえてHカラー以降の柔らかい色味を選べば、温かみのあるジュエリーに仕上がります。
特にペンダントやピアスにする場合は、肌との馴染みやすさを意識して選ぶのもおすすめです。
トリリアントカットには、
といったバリエーションがあります。
プロポーションによって与える印象が大きく変わるため、ジュエリーデザインに合わせて最適なバランスを選ぶことが大切です。
例えば、指が細い方には縦長気味、ボリュームを出したい場合は横長気味のトリリアントが似合う場合も。
三角形の左右対称性、辺の長さ、角度のバランスが整っているかも重要なポイント。
ズレや歪みがあると、完成したジュエリー全体の仕上がり感に影響します。
特にセンターストーンとして使う場合は、左右対称で整ったシルエットのものを選びましょう。
トリリアントカットはそもそも流通量が少なく、さらに「好みのプロポーション」「理想的な透明度・カラー」を兼ね備えたものは稀少です。
理想を追いすぎるよりも、出会えた時の直感を信じること。それが、トリリアントカットで最高のジュエリーを作る近道です。
ダイヤモンド市場では、やはりラウンドブリリアントカット(丸形)が圧倒的な主流です。
理由は、
からです。
それに対してトリリアントカットは、
という背景から、大手ブランドや量産品向きではない側面を持っています。
トリリアントカットは、既成枠にはまらないため、一点物のオーダーメイドジュエリーとの相性が抜群です。
また、センターストーンとしてもサイドストーンとしても使用できる柔軟性があり、
など、自由な発想でデザイン展開が可能です。
特に、左右対称に配置することで生まれるデザインバランスは、トリリアントカットならではのスタイリッシュな美しさを引き立てます。
トリリアントカットは、
ため、取り扱い店舗が限られます。
既製品や量産向きのカットではないため、「専門知識を持ったスタッフがいる店」や、「オーダーメイドに柔軟に対応できる店」で探すのが成功の秘訣です。
意外に思われるかもしれませんが、トリリアントカットの天然ダイヤモンドは、ラウンドブリリアントカットに比べて割安に手に入る傾向があります。
例えば、同じ1.0カラット、Jカラー、VS2クラリティのダイヤモンドを比較すると
トリリアントカット | ラウンドブリリアントカット | |
---|---|---|
当店の価格のめやす | 257,000円 | 435,000円 |
カット(輝き) | MOD. TRIANGULAR BRILLIANT (トリリアントブリリアントカット) |
3Excellent、H&C |
カラット(重量) | 1.0 | 1.0 |
カラー(色) | J | J |
クラリティー(透明度) | VS2 | VS2 |
※価格は2025年4月時点の参考例です
このように、4割程度割安で購入できるケースが多く見られます。
理由は主に次の2点です。
ラウンドブリリアントカットは、婚約指輪の定番として常に高い需要があり、「人気=相場価格が高止まり」する傾向があります。
一方でトリリアントカットは、デザイン性を重視する層には人気ですが、需要全体としてはラウンドより小さく、相場が比較的安定しています。
トリリアントカットは、
その結果、価格が比較的リーズナブルに設定されやすいのです。
トリリアントカットは、面積効率が良いため、カラット数以上に見た目が大きく見える傾向にあります。
例えば、0.5ctのラウンドよりも、0.5ctのトリリアントのほうが面積が広く見え、存在感が際立つことが多いのも魅力のひとつ。
同じ予算で、より印象的なジュエリーに仕上がる可能性があります。
トリリアントカットのダイヤモンドは、市場に流通するすべてのダイヤモンドの中でも非常に少数派にあたります。
しかも、単に「トリリアント」というだけでなく、
といった要素がすべて揃う石は、ほんのわずかです。
ラウンドブリリアントカットであれば、「同じグレード、同じ直径サイズ」で複数の石を比較することが可能ですが、トリリアントカットの場合、一石一石が完全に個性を持った存在です。
たとえば「少し横に広がった形で、Fカラー、VS1で0.4ctくらい」というような、細かい条件をすべて満たす石を探そうとすると、市場に一石しか存在しない、ということも珍しくありません。
トリリアントカットとの出会いは、まさに一期一会。
理想のバランス、美しさ、フィーリングに出会えたら、それは「あなたのために存在していた石」と言ってもいいでしょう。
一度見送ると、
の石に出会うのは、極めて難しくなります。
だからこそ、心が動いた瞬間を大切にしていただきたいと思います。
トリリアントカットは、一石一石が個性を持つ特別な存在。
だからこそ、世界にひとつだけのジュエリーをオーダーメイドで形にする価値があります。
私たちは、お客様一人ひとりに寄り添い、次の流れでサポートを行っています。
ご希望のダイヤモンドやデザインイメージ、ご予算などを、専用フォームやお電話でお聞かせください。漠然としたご希望でも問題ありません。あなたの想いを言葉にするところから、私たちは寄り添います。
ご連絡いただいた内容をもとに、専門スタッフが丁寧にヒアリングを行います。特に以下のポイントをお伺いし、最高のご提案に向けた準備をいたします。
ヒアリングを通じて、あなたにぴったりのトリリアントカットルース(裸石)をご用意します。
ご来店時には、実物のトリリアントカットダイヤモンドをご覧いただきながら、
を直接ご確認いただけます。
さらに、現物サンプルを使いながらデザインのイメージを具体化し、理想のジュエリーに仕上げるプランを一緒に作っていきます。
お見積もりも、その場で明確にご案内しますのでご安心ください。
すべてのご相談・お見積もりは無料です。
どんな小さな想いも、遠慮なくお聞かせください。私たちが心を込めてお手伝いいたします。
トリリアントカットダイヤモンドは、三角形のフォルムに宿る独自の存在感と、一石一石異なる個性によって、世界にたったひとつの特別な輝きを放ちます。
ラウンドブリリアントカットのように規格化された輝きではなく、
が、トリリアントカットならではの魅力です。
完璧な均一性を求めるのではなく、
「個性」を愛すること。
それが、トリリアントカットを選ぶということです。
出会いは一期一会。
心惹かれる一石に出会えたなら、それはきっと、あなたの人生にそっと寄り添う宝物となるでしょう。
私たちは、そんな特別な出会いと、その先に生まれる世界でひとつだけのジュエリー作りを、心を込めてサポートいたします。
ぜひ、あなただけの「運命のトリリアント」を見つけに来てください。