アイテム | リング |
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石のカット | ラウンド |
石の大きさ | 合計0.14ct(直径1.0mm×14石) |
制作方法 | パターンオーダー |
金属の種類 | プラチナ、お持ちの金属 |
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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お母さまの形見の指輪に留められていた14石のテーパーダイヤを、三姉妹で分け合いゴールドのリング3本にリフォームされたお客様。
その制作の過程で、「孫にもお母さまの想いを残してあげたい」とのお気持ちから、もう1本のリング制作が決まりました。
三姉妹で分けたあとに残ったPT900のリング枠と、直径約1.0mmのメレダイヤ14石。
その小さなダイヤを使い、次の世代へと想いを託すピンキーリングとして仕立てることになりました。
【デザインのご提案とこだわり】
使用した素材は、お母さまの形見から受け継がれたPT900と14石のメレダイヤ。
メレダイヤは一粒わずか1.0mmと小さいながらも、整然と並ぶことで凛とした輝きを放ちます。
デザインは平打リング。
リング幅2.0mmの細身のフォルムに、ダイヤモンドを連ねて彫り留めでセッティングしました。
彫り留めは、熟練職人が一点ずつ地金を彫り起こしながら石を留めていく技法で、繊細な作業の積み重ねによって完成します。
小さなリングの中に、想いと手仕事の両方がしっかりと宿る――。
そんな願いを込めてお作りしました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したのは、指にすっと馴染む細身のピンキーリング。
小粒のメレダイヤが繊細に並び、光を受けて上品にきらめきます。
三姉妹のリフォームリングと同じく、お母さまの指輪から受け継がれた素材と石を使いながらも、次の世代の感性に寄り添う軽やかなデザイン。
世代を超えて受け継がれていくジュエリーとして、家族の物語を静かに語り続けてくれる一本となりました。
【ジュエリープランナーより】
三姉妹で形見分けされたリフォームリングに続き、今回お作りしたのはお孫さまのピンキーリングでした。
「お母さまの想いを、次の世代にも残したい」というお言葉が、とても印象に残っています。
小さなメレダイヤをひとつずつ彫り留めで留める作業は、非常に繊細で根気のいる工程ですが、完成した瞬間、その輝きには確かな温もりが宿っていました。
お母さまから娘たちへ、そして孫へ――。
家族の想いが世代を超えてつながる、このリフォームはまさに“受け継ぐジュエリー”の原点だと感じます。
これからもこのリングが、お孫さまの人生の節目に寄り添う存在でありますように。