アイテム | ピアス・イヤリング |
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石のカット | スクエア、ハートシェイプ |
石の大きさ | 0.15ct 、0.25ct |
制作方法 | パターンオーダー |
金属の種類 | プラチナ |
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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お母様の形見や、ご主人から贈られた指輪など、思い出深いジュエリーを整理したいというお気持ちからご相談いただきました。娘さんが二人いらっしゃり、そのうち一人は10月に結婚を控えています。お子様が手を離れた今、10年前に他界されたお母様から受け継いだ宝石も含め、次の世代にどう受け継ぐかを考えるようになったとのことでした。遺すにしても、どのような経緯で手元にある宝石なのかが分かるよう整理しておきたい、という強い想いがありました。
【デザインのご提案とこだわり】
お客様は色石より無色のダイヤモンドを好まれるため、センターストーン(エメラルド・サファイア)は使用せず、それぞれの脇石ダイヤを活用しました。エメラルドリングの脇石はバケットカット、サファイアリングの脇石はハートシェイプ。この2種を組み合わせ、婚約指輪(センター:バケット/脇石:トリリアント)と呼応する幾何学的コントラストを意識してデザインしました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したピアスは、縦長のバケットカットと愛らしいハートシェイプのコントラストが調和。婚約指輪の直線的な印象と、ピアスの曲線的なハートが響き合い、セットで着けたときに統一感とリズムが生まれる仕上がりになりました。まだ身につけるかは未定とのことですが、娘さんの結婚式で婚約指輪とピアスをセットでお披露目する可能性もあり、特別な日にふさわしいジュエリーになりました。センターストーンだったエメラルドとサファイアはそのままご返却し、想い出と共に大切に保管されます。
【ジュエリープランナーより】
今回の制作では、お客様の「想い出を形に残しながら、好みに合ったジュエリーに」という願いを第一に考えました。異なるリングから生まれた2種類のカットのダイヤを組み合わせることで、婚約指輪とのつながりを感じられるピアスが完成しました。ジュエリーの背景にある物語を知ることは、受け継ぐ方にとっても大きな価値になります。これからもお客様の大切な瞬間に寄り添える存在でありたいと思います。