【13011話】祖母の指輪を、自分らしく着けるヘイローネックレスに

ジュエリー制作物語

【ご相談のきっかけ（想いの背景）】
お客様は、神戸に住むお祖母様から譲り受けたダイヤモンドリングをお持ちでした。大切な想いがこもったジュエリーですが、「このままでは使えない」と感じておられたそうです。
ちょうど「ちゃんとしたダイヤのネックレスをひとつ持っておきたい」と考えていたこともあり、リフォームをご検討されました。また、使っていないジュエリー数点の下取りについてもご相談をいただいています。
完成したジュエリーは、お祖母様にもぜひ見せたいとお話されており、贈られた想いを大切にしながら、新しいかたちへと引き継ぐプロセスとなりました。

【デザインのご提案とこだわり】
センターストーンのダイヤモンドは約0.5カラット。上品な存在感を活かしながら、華やかさを添えるデザインとして、周囲にメレダイヤを取り巻いた「ヘイローデザイン」をご提案しました。
ブランドジュエリーもお好きとのことでしたが、今回はロゴやモチーフに依存しない、シンプルで本質的な美しさを重視したいというご意向でした。世代を超えて長く愛用できることを意識し、石座の高さやメレの配置にも丁寧に配慮しています。

【完成したジュエリーとその魅力】
完成したネックレスは、センターストーンの凛とした輝きを、メレダイヤの繊細な煌めきが引き立てる、洗練された印象の一品に仕上がりました。
ヘイローデザインならではの華やかさがありながら、過度な主張はなく、日常の装いにもすっと馴染みます。ご自身が身につけるジュエリーとしてだけでなく、贈ってくれたお祖母様に見せたいと思える、特別な仕立てとなりました。

【ジュエリープランナーより】
お祖母様からの贈りものを、ご自身のライフスタイルに合ったかたちで大切に引き継ぎたいというお気持ちが、最初のご相談からしっかりと伝わってきました。
「しまっておくより、ちゃんと使えるものにしたい」という思いとともに、「完成したら祖母にも見せたい」とおっしゃった言葉が、とても印象に残っています。
これからの日常の中で、このネックレスがふとした瞬間に、想い出と温かさを思い出させてくれる存在となれば幸いです。