アイテム | リング |
---|---|
石のカット | ラウンド |
石の大きさ | 合計0.34ct(直径1.8mm~2.0mm×14石) |
制作方法 | パターンオーダー |
金属の種類 | イエローゴールド |
↑ マウスを重ねると大きく表示できます ↑
ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
ご夫婦でご来店くださったお客様。奥様の目的は、お母様の形見として受け継いだペンダントとピアスを、日常でも身につけられるリングへと生まれ変わらせることでした。特にピアスは、ご自身が生前のお母様に贈った特別なプレゼントだったとのこと。その宝石には、ご家族の大切な記憶が込められていました。
【デザインのご提案とこだわり】
リフォームのご希望は、右手の人差し指に着けるハーフエタニティリング。使用されたダイヤモンドは、ペンダントに6ピース(直径1.8~2.0mm)、ピアスに合計8ピース(各4ピース・直径1.8mm)で、計14ピースのダイヤモンドでした。石のサイズにわずかな差があったため、中央に大きめのダイヤモンドを配置し、外側に向かって徐々に小さくなるようなグラデーション設計をご提案しました。
石留めには、ゴールドの質感を活かし、1石ずつの存在感を際立たせるために、「マス留め」を連続で施す手法を採用。ダイヤの間に地金の柱を立てるように留めることで、洗練されたリズム感と存在感のあるデザインに仕上げました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したリングは、母の記憶と贈り物の想いを内包した、世界に一つだけのハーフエタニティ。手元に輝くたびに、感謝や温もりを思い出せる存在です。シンプルながらもマス留めによる光の陰影が美しく、指先の所作までも上品に演出してくれます。リフォーム後に不要となった元の枠材は下取させていただき、制作費の一部に充当しました。
【ジュエリープランナーより】
ご相談を通じて、お母様への想いがいかに深く、美しいものであるかをひしひしと感じました。ただ宝石を形にするのではなく、「誰かを想って贈った記憶」や「受け継ぐことの意味」まで丁寧に織り込むことが、ジュエリーの真の価値だと改めて実感しています。大切な方との絆が、日々の装いの中にそっと寄り添いますように。