アイテム | リング |
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石のカット | ラウンド |
石の大きさ | 合計0.935ct(0.372ct、0.21ct、0.353ct) |
制作方法 | フルオーダー |
金属の種類 | イエローゴールド |
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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
母の遺品として受け継がれたジュエリーを、ただ大切に保管するだけでなく、「今の自分が日常的に身につけられる形にしたい」という想いを胸に、お客様は長年のご友人とともにご来店されました。思い出が詰まったピアスや指輪を前に、「本物の石なら、ぜひ活かしたい」と慎重にご相談くださいました。ご友人との絆もまた、ジュエリーと同じく長い歳月を重ねたもので、こうしておふたりが共に来店されたこと自体が、心あたたまるストーリーのはじまりでした。
【デザインのご提案とこだわり】
お持ちいただいたのは、0.372ctと0.353ctのダイヤのピアス、0.21ctのダイヤリング、そしてサファイアと翡翠のリング。それぞれに異なる個性があり、再構成には高度なバランス感覚が求められました。最も印象的だったのは、3つのダイヤモンドを活かして「重ね着けも楽しめる、華やかさと実用性を兼ね備えたリング」をご希望されたこと。中心に0.21ctを配置し、左右に少し大きめの2石をリボンのように配する構成をご提案しました。デザインはプランナーと職人が綿密に相談し、ボリューム感と繊細さを両立した仕上がりを目指しました。金属は、華やかさと肌なじみを意識してイエローゴールドを選定。ジュエリーリフォームとしての醍醐味を存分に活かしたフルオーダーです。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したリングは、石の配置が見事に調和した上品なデザインに。単体で身につければ控えめで気品ある印象に、パヴェリングと重ねれば一気に華やかな存在感を放ちます。ピアスだったダイヤが、リングとして生まれ変わり、日常の中に溶け込む「新しい形の思い出」として蘇りました。加えて、サファイアと翡翠のリングは、それぞれペンダントとしてリメイク予定。こちらも完成すれば、セットで長くご愛用いただけるコレクションとなるでしょう。
【ジュエリープランナーより】
ご友人とともに大切な想い出を抱えて来店されたお姿が、今でも印象に残っています。お母様の面影を感じさせるジュエリーを「これからの人生でも活躍させたい」と話してくださったお客様の言葉に、私たちも心を動かされました。大切な宝石にもう一度命を吹き込み、「今を生きる自分らしさ」と重ねていくお手伝いができたことを、とても光栄に思います。これからも、日常の中でふと心が温かくなるような瞬間を、ジュエリーがそっと支えてくれることを願っています。