【12924話】祖母の形見5石ダイヤ、孫が纏うプラチナネックレスへ

ジュエリー制作物語

【ご相談のきっかけ（想いの背景）】
お母様のご遺品である婚約指輪2点と一文字リング1点を、日常使いできるジュエリーにリフォームしたいというご相談でご来店いただきました。ご実家を整理されていた際に見つかったこれらの指輪は、なかにはお祖母様から受け継がれたものもあり、ご家族三世代にわたる想いが込められた大切な品々でした。「このまま眠らせておくのはもったいない」というお気持ちから、すべてを一人娘様が日常的に楽しめる形に生まれ変わらせたい、という明確なビジョンをお持ちでした。

【デザインのご提案とこだわり】
お打ち合わせには、お母様とお嬢様のお二人でご来店くださいました。ジュエリーに親しみがあり、普段からよく身に着けていらっしゃるというお嬢様のライフスタイルに寄り添う形で、リフォームプランをご提案しました。特にダイヤモンド5石がセットされた一文字リングについては、当初は再度リングに仕立て直す案もありましたが、最終的には、フォーマルなシーンにも馴染むプラチナ製ネックレスへと変更。ダイヤモンドの輝きを活かしつつ、シンプルながら洗練されたデザインで、日常にも特別な場面にも自然にフィットするよう仕上げました。

【完成したジュエリーとその魅力】
完成したネックレスとリングは、三世代にわたるご家族の想いを受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに溶け込むデザインへと生まれ変わりました。お嬢様からは「これから長く大切に使っていきたい」という嬉しいお言葉をいただきました。特にネックレスは、上品な輝きと程よい存在感を併せ持ち、普段使いからドレススタイルまで対応できる絶妙なバランスに仕上がりました。お嬢様にも大変ご満足いただけたご様子でした。

【ジュエリープランナーより】
ご実家の整理という人生の節目に、お母様・お祖母様の大切なジュエリーを未来へ繋ぐお手伝いができましたこと、大変光栄に思っております。転勤族としてさまざまな土地で過ごされてきたお嬢様が、これからの人生に寄り添う「特別な日常のジュエリー」としてご愛用いただけるよう、心を込めてご提案いたしました。「ブランドよりも本質を見極めたい」というお考えに共感し、私たちのものづくりの理念とも重なったことが、今回のリフォームをより意義深いものにしてくれました。末永く、お嬢様の人生を彩る存在となりますように。