【12899話】母から受け継ぐジュエリーを娘と楽しむピアスにリフォーム

ジュエリー制作物語

《 背景・ご要望 》
お母様から譲り受けたジュエリーを、娘さまと一緒に楽しめるかたちへリフォームしたい、そんな心温まるご相談をいただきました。お持ちいただいたのは、ダイヤモンドの一粒ネックレス、メレダイヤがあしらわれたペンダントトップ、そして5石のダイヤが並ぶリングの3点。いずれも思い出と共に大切にされてきた品々です。
「ネックレスはあまり着けない」というお客様のライフスタイルを考慮し、日常で活躍する指輪やブレスレット、ピアスへのリフォームをご希望されました。また、今回のアイテム以外にも、バブル期に購入されたルビーやサファイアなど、多くの宝石が残っており、「娘に譲ることを考えながら、少しずつ楽しんでリフォームしていきたい」と、未来への展望もお話しくださいました。

《 打ち合わせのポイント 》
・ネックレスは今後も使う予定がないため、リフォーム候補からは除外
・普段使いしやすく、華やかさもあるリング・ブレスレット・ピアスのいずれかを希望
・お好みの素材はイエローゴールド。お肌に自然になじみ、親子お揃いで身に着けられるようにと選定された
・成人し社会人となった娘さまへ、同じデザインを2セット制作し、そのうち1セットをプレゼントに
・使用しなかった余り石はご返却し、今後の活用も見据えて大切にお預かりした

《 お客様担当からひとこと 》
母から娘へ、そしてふたりで楽しむ。そんな素敵な時間のかたちが、ジュエリーという形で生まれ変わりました。今回お作りしたのは、ダイヤモンドの輝きと想いをそのままに、イエローゴールドの親子ペアピアス。お母様の想い出とお嬢様の未来が、さりげなく耳元でつながるデザインです。
リフォームを通して、ご家族の絆やストーリーがまたひとつ深まり、ジュエリーが“これからの想い出”として育っていく。そんなお手伝いができたことを、心から嬉しく思っております。