

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | スクエア |
| 石の大きさ | 8.57mm×14.25mm(7.16ct) |
| 制作方法 | パターンオーダー |
| 金属の種類 | イエローゴールド |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お預かりしたのは、30数年前の色石リングでした。
お母様から受け継いだ、もともとは祖母様の指輪で、数年前に整理をされた際に見つかった一本とのことです。
キラキラした宝石というよりも、色を楽しめるジュエリーがお好きで、ピンクの発色と端正な四角いフォルムに惹かれ、「今の自分の感性に合うリングとして、もう一度日常で着けたい」とご相談くださいました。
一方で、長年の使用でリングが変形しており、サイズ感や着け心地の不安もありました。
そこで「無理に元の雰囲気へ戻す」のではなく、石の魅力を活かしながら、普段使いしやすい新しい形を一緒に考えることにしました。
【デザインのご提案とこだわり】
まず石は鑑別で合成ピンクサファイア(バケットミックスカット)と確認しました。宝石の種類にかかわらず「色と形が好き」というお気持ちが軸にあったため、価値の置き方を丁寧に共有し、その上でデザインを決めています。
今回のポイントは、縦長に留まっていた石を横向き(横置き)にして、視覚的な安定感と“少しボリュームが出る感じ”をつくることでした。
留め方は、引っかかりを抑えながら輪郭をきれいに見せられるふせこみ(ベゼル)を採用。
石の直線的な印象が活きるよう、枠の稜線はシャープに、面は鏡面で整えています。
アームはK18イエローゴールドで、甲丸・内甲丸の着け心地を意識しつつ、表面はペーパー仕上げのつや消しに。
石座の艶とアームのマット感の対比で、派手さではなく“静かな存在感”が出るバランスにまとめました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したリングは、ピンクの石が横にのびやかに見え、以前よりも日常の装いに馴染む印象になりました。
ふせこみ枠が石の輪郭をきれいに縁取り、角のあるフォルムが手元で引き締まって見えます。
また、石座は鏡面、アームはつや消しという質感差により、色石の透明感が際立ちつつ、全体は落ち着いた佇まいです。
大ぶりな石でも「華美」より「品」に寄る見え方になり、普段のリングとして選びやすい一本に仕上がりました。
石サイズはおよそ14.3×8.6mmのボリュームがありながら、引っかかりを抑えた設計のため、日常使いのストレスも軽減しています。
【ジュエリープランナーより】
色石のリフォームは、宝石の“価値”をどう捉えるかで、正解が変わります。
今回のように「種類よりも、想いと色と形を大切にしたい」という軸が明確なとき、ジュエリーはぐっと自分のものになります。
眠っているジュエリーも、今の暮らしに合う形へ整えることで、また自然に身に着けられるようになります。
ご不安な点も含めて、今の気分に合う答えを一緒に探しますので、気軽にご相談ください。