【11247話】母から受継いだ古いデザインの指輪を母娘で使うペンダントに

ジュエリー制作物語

《 背景・ご要望 》
ウェブサイトより「ダイヤモンドの立爪リングをネックレスへリフォームしたい」とご来店予約をいただきました。
立爪リングはお祖母様から受け継がれ古いデザインなので好きなデザインへリフォームをしたいと考えられたそうです。
お母様とお嬢様、お二人でご来店されました。

《 打ち合わせのポイント 》
ジュエリーが好きなお母様は様々なデザインのペンダントを持たれているそうです。
インターネットで好みのデザインを探され、ご来店された時にスマートフォンから画像を見本にイメージされているデザイン教えてもらいました。
メレダイヤモンドをお花の形に並べ、中心に大きな石が留まっているデザインです。
お持ちの1カラット以上あるお石を中心に留め、周りに当店でご用意したダイヤモンドを花びらように並べたいとお考えでした。
最初にサンプルの中から選んでいただけるセミオーダーをご覧いただきましたが、好みのデザインがなかったのでフルオーダーでお作りすることになりました。
お客様のご要望は
・花をモチーフにしたい
・花びらには大き目のダイヤモンドを使いたい
・バチカンが上に付き、ダイヤの花が揺れるようにしたい
というものでした。
画像とセミオーダーのサンプルを見本にしながら細部までご要望をお伺いし、デザイン画を描くことになりました。
当店ではデザイン画を制作するにあたり少しお時間をいただきます。
デザイン画を描くための時間でもありますが、ジュエリーを制作する職人とデザイン画から実際にジュエリーを作るときにお客様の要望に合ったものが出来るかどうか細部まで打ち合わせする必要があるからです。
この打ち合わせを何度とすることで、お客様が安心してお任せいただけるデザイン画をお作りすることが出来ます。
デザイン画はお客様のご要望に沿ったデザインに加え、デザイナーがアレンジを加えたデザインを数点ご提案することがあります。
今回も、メレダイヤモンドの配置や大きさを変えたデザインを数点ご提案しました。
その中から選んでいただき、ダイヤモンドをお花の形に並べるだけではなくダイヤモンドとダイヤモンドの間にも小さめのメレダイヤモンドが留まるようにしたデザインを気に入っていただけました。
選んだデザインの中では一番華やかで細部まで繊細な職人の技術が必要なデザインです。
当店では多くのジュエリーを作ってきた高度な技術を持つ職人が制作します。
一つ一つのダイヤモンドに合わせた石座を作り、花の形に作り上げるには神経も使います。
職人としては腕が鳴るデザインの一つになったようです。

《 お客様担当からひとこと 》
ご自身の好きなデザインをわかりやすく伝えていただきありがとうございます。
デザインナーや職人との打ち合わせの際、お客様のイメージを明確に伝えることが出来ました。
たくさんお持ちのジュエリーの中でも思いがこもった一つとなれば嬉しいです。
将来お嬢様に受け継がれるときが楽しみですね。
お客様K・Iさま、素敵なジュエリー作りのお手伝いをさせていただき、本当にありがとうございました。
ご家族みなさまのお幸せ、心からお祈りしております。