「ジュエリーリフォームの時に、手持ちの地金(金属)も使いたい」というご相談をいただくことがあります。
その背景には、「費用を抑えたい」「思い入れのある金属を活かしたい」といった、さまざまな想いがあります。
ここでは、お客様から寄せられる主な理由をもとに、それぞれの目的に応じた考え方をご紹介します。
「手持ちの金属を使えば安くなるのでは」と考えられるかもしれません。
しかし実際には、お持ちの地金を使ってリフォーム費用を下げることは難しいケースが多くあります。
ジュエリーの製作方法には大きく分けて「鍛造」と「鋳造」があります。
お客様の地金を使用する場合、多くは鍛造(たんぞう)という手作業での制作になります。
これは一点ずつ金属を溶かし、叩き、形を整える工程を経るため、量産できず工賃が高くなるのです。
つまり、「地金を使う=安くなる」とは限らず、むしろ手作業によるコストがかかることもあります。
コストを抑えたい場合は、鋳造(ちゅうぞう)枠を使ったデザインセレクトのご利用がおすすめです。
お持ちの金属は下取りに出し、その分をリフォーム費用に充てることで、実質的に負担を減らすことができます。
これが最も現実的で、費用を抑える効果的な方法です。
ただし、重量のあるジュエリーや単純な構造のデザインであれば、地金を使っても費用が変わらない、または少し安く仕上がる場合もあります。
状況により異なりますので、まずは専門店でのご相談をおすすめいたします。
このご要望は、しっかりと叶えることができます。
ただし、再利用できる金属とそうでない金属があるため、素材の確認が必要です。
たとえば、お祖母様の形見の指輪を溶かし、お孫様の指輪として作り直すといったケースです。
ジュエリーというと宝石に注目しがちですが、結婚指輪のように地金そのものに想いが宿っている場合も多くあります。
形を変えても「同じ金属が引き継がれている」という点に、特別な意味が生まれます。
「近くのお店では自分の指輪の金属は使えないと言われ、代わりに新しい商品を勧められた」というお話をよく伺います。
このような場合、そのお店は地金の再利用に対応していない方針か、もしくは在庫品の販売を優先している可能性があります。
地金の再利用には、専門的な知識と高い技術が求められます。
そのため対応できるお店は限られますが、クィーンズジュエリーはリフォーム専門店として、地金を活かすリフォームを得意としています。
お客様の想いと費用のバランスを考え、最適な方法をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。