ダイヤモンドの輝きは、
「どの評価か」だけで決まるものではありません。
同じカラット、同じカラー、同じクラリティであっても、
カットのわずかな違いによって、ダイヤモンドの印象は大きく変わります。
このページでは、各鑑定機関が定めるカットグレードの違いを整理しながら、
クィーンズジュエリーとして、どのようにカットを見ているのかをお伝えします。
ランクを覚えるためではなく、
ご自身にとって心地よい輝きを選ぶための「考え方」として、参考にしていただければ幸いです。
カットグレードについて、最初に知っておいてほしいこと
大切なのは、そのダイヤモンドを、どのような場面で、どのように身に着けるかという視点です。
※Ideal(アイデアル)はIGIが採用するカットグレードの最上位評価です。 GIAやCGLでは「Ideal」という名称は用いられませんが、品質水準としてはExcellentの中に含まれると考えて差し支えありません。
IGIなど一部の鑑定機関が定める、カット評価の最上位グレードです。
プロポーションや仕上げが極めて狭い理想範囲に収まっており、取り込まれた光を無駄なく反射・屈折させます。
その結果、ダイヤモンド内部から光が湧き上がるような、力強い輝きが生まれます。 GIAやCGLではこの名称は使われませんが、Excellentの中でも特に整った石が、この水準に相当します。
ダイヤモンドに入った光の大部分を上方向へ返す、非常に完成度の高いカットです。 白く澄んだ輝き(ブリリアンス)と、内部から生まれる虹色の煌めき(ファイア)のバランスに優れています。
現在、婚約指輪をはじめとしたジュエリー用途において、最も多く選ばれている評価でもあります。 3EXやハート&キューピッドといった厳選基準の石も、このグレードに含まれます。
Excellentに非常に近いプロポーションを持つカットグレードです。 数値上は差があっても、肉眼で見た際に違いを感じにくいケースも多くあります。
輝きと価格のバランスに優れており、納得感を重視した選択として選ばれることも少なくありません。
標準的なプロポーションを持つカットグレードです。 日常使いとして十分な美しさは備えていますが、Very Good以上と比べると、光の戻り方に差が出る場合があります。
サイズ感やご予算を優先したい場合の、ひとつの目安となるグレードです。
全体のバランスや対称性にばらつきがあり、取り込まれた光が外側や下方向へ逃げやすいカットです。 原石の重量を優先して残した結果、この評価になることもあります。
プロポーションや仕上げが理想から大きく外れており、ダイヤモンド本来の輝きが十分に発揮されにくいグレードです。 上位グレードと並べると、明るさの差がはっきりと分かります。
私たちは、カットグレードを「優劣を決めるための指標」ではなく、 輝きの個性を知るための手がかりだと考えています。
強い煌めきを楽しみたい方もいれば、 日常の装いに自然になじむ、穏やかな輝きを好まれる方もいらっしゃいます。
数値上はIdealやExcellentに分類されていても、 リングのデザインや着用シーンによっては、Very Goodのほうが美しく感じられることもあります。
「どのランクが正解か」ではなく、 「その人にとって、どの輝きがふさわしいか」
その答えは、スペック表の中ではなく、 実際に見て、比べて、感じる時間の中にあると、私たちは考えています。
カットグレードは、選択を縛るためのものではありません。 迷ったときに立ち戻れる、ひとつの「地図」のような存在です。