ペアシェイプカット ダイヤモンド｜婚約指輪やネックレスにおすすめの魅力と選び方

ペアシェイプカットとは？

ペアシェイプカットは、その名の通り西洋梨（ペア）のような涙型をしたダイヤモンドです。別名「ティアドロップ」とも呼ばれ、クラシカルで優美な印象を持ちます。丸みのある上部とシャープな先端が調和することで、独特の輝きを放ちます。

このカットは、動きに合わせてきらめきが変化する特性を持ち、見る角度によって多彩な表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。

歴史的には、19世紀から20世紀初頭にかけての王侯貴族のジュエリーにもしばしば用いられ、特にティアラやセレモニー用のペンダントにおいて重用されました。その理由の一つが、ラウンドカットよりも大きく見える視覚効果と、身につけた人が動くたびに虹色の分散光を放つその輝きです。遠く10メートル以上離れた場所からでも、その美しさがはっきりとわかるほどでした。

どんなジュエリーに向いている？用途別の魅力

ペアシェイプカットは、その縦長のフォルムから指先をすっきりと見せる効果があり、婚約指輪においても「人と被らない個性派デザイン」として人気があります。シンプルなソリテール（1粒）リングでも十分な存在感を放ちます。

また、涙型という象徴的な形はペンダントとしても非常に映えます。動くたびに胸元で輝く様子は、日常使いにも特別な装いにもふさわしい上品さを演出します。

ペアシェイプは割安？価格の目安と相場比較

同じ1.0ct・Fカラー・VSグレードの天然ダイヤモンドを比較した場合、ペアシェイプカットはラウンドより約5割安く手に入る傾向があります。

以下は当店の実際の価格帯をもとにした比較例です（2024年11月現在）。

この価格差の背景には、ラウンドブリリアントカットの需要と人気がペアシェイプカットを上回ることがあります。ラウンドブリリアントカットは婚約指輪の定番として広く愛され、その高い人気により相場が上がりがちです。また、ラウンドブリリアントカットには輝きを評価する「カットグレード」が設定されているため、色（カラー）や透明度（クラリティー）と合わせて競り合うことになります。特に婚約指輪向けの高グレード市場では、カットグレードが重視されるため、希少性が高まり価格も割高となります。

一方、ペアシェイプカットにはカットグレードの設定がなく、「PEAR BRILLIANT CUT」とのみ表記されるため、シンプルに石の質そのものが評価基準となります。このため、ペアシェイプカットを選ぶことで、透明感と強い輝きを持ちながらも、比較的手の届きやすい価格で購入できるのです。

出会いは一期一会：選び方と注意点

ペアシェイプカットは、縦横比・輪郭の滑らかさ・先端のシャープさなど、個体によって印象が大きく異なります。特に輪郭の美しさは全体の印象を左右する重要な要素です。

選ぶ際には、クラリティ（透明度）やカラー（色）に加え、輪郭のバランスに注目することが大切です。ペアシェイプにはラウンドカットにはない縦横比率があり、このバランスが美しさを左右します。評価グレードが同じでも、輪郭の整い方によって見た目の印象は大きく異なります。

こちらに2つのペアシェイプ・ダイヤモンドの例があります。左側は滑らかな西洋梨型で、右側は肩の部分が張ったような形状です。多くの専門家や愛好家は、真円が上半分にぴったり収まるようなバランスのとれた左側の形状を「理想的」と考えます。このような輪郭は、自然な美しさを引き出し、ジュエリーに仕立てた際の完成度にも影響を与えます。

ペアシェイプの輪郭の善し悪し

また、ペアシェイプカットは先端が尖っているため、セッティングによっては欠けやすいという弱点もあります。そのため、強度を確保するためのデザインや爪の配置も重要なポイントとなります。実物を手に取りながら、専門家と相談して選ぶことをおすすめします。

オーダーメイドで理想のデザインに仕立てる

理想を形にするため、当店ではお客様一人ひとりに寄り添いながら、以下の流れでスムーズにサポートいたします。

一つひとつ違うルースに合わせたご提案ができるのは、オーダーメイド専門店ならではの強みです。

ペアシェイプカットの美しさをあなたの手元に

ペアシェイプカットは、その形そのものがメッセージ性を持つ、感性に響くダイヤモンドです。婚約指輪にもネックレスにも対応できる柔軟性と、他にない個性を兼ね備えています。

人生の節目や想いを形に残すジュエリーとして、ぜひペアシェイプカットをご検討ください。ご相談・お見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。