

| アイテム | ペンダント |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 0.291ct |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
今はもう会えないお母様から受け継いだ婚約指輪。そのリフォームのご相談に、お客様はご夫婦でお越しくださいました。
「娘たちが年ごろになった時に、受け継いでもらえるようにリフォームしておきたい」
お客様には、2歳違いのお嬢様がお二人いらっしゃいます。ご自身の婚約指輪も同じデザインのペンダントに仕立て、いつかお二人が同じものを受け継げるようにしたい。そのうえで、どちらがお母様の婚約指輪だったのかが分かるようにしておきたい、というご希望でした。お母様から娘へ、そして孫へ。三世代をつなぐジュエリーづくりの始まりです。
【デザインのご提案とこだわり】
お母様の婚約指輪は、一粒のダイヤモンドを爪で高く掲げた、端正なデザインでした。お客様が選ばれたのは、ご自身の婚約指輪と同じ、ダイヤモンドを地金でぐるりと包み込む丸みのあるデザインです。指輪のころとはまったく異なる表情で、石の輝きを受け継ぐことになりました。
二つのペンダントを見分ける目印として選ばれたのが、ペンダント下部への刻印です。正面から見れば同じ二つのペンダントも、下部の刻印で、どちらがお母様の婚約指輪から生まれたものかが分かります。同じ姿でありながら、それぞれの物語を持つ二つのペンダントです。
チェーンも含め、すべて実際に試着したうえで決めていただきました。
【完成したジュエリーとその魅力】
元の指輪では、センターストーン(主役となる中央の石)を6本の立て爪(石を爪で高く持ち上げて留める形)が支えていました。完成したペンダントでは、そのダイヤモンドをプラチナ900の覆輪留め(石の周りを地金でぐるりと包む留め方)で留めています。高く掲げられていた石が、なめらかな地金に守られ、胸元で静かな輝きを放ちます。
安心してお預けいただくための最初の大切なステップとして事前鑑別を行い、天然ダイヤモンドであることを確かめました。石に目立つキズはありません。鑑別書には、立て爪の指輪だったころの姿も写真で残ります。
ペンダントの下部に刻まれた「N」の一文字が、お母様の婚約指輪であったことを静かに伝えます。チェーンは、細やかな粒の連なりがきらめく、細めのボールチェーンです。
【ジュエリープランナーより】
お嬢様方は、すでにペンダントを受け取るつもりでいらっしゃると伺いました。お渡しするのは、お二人が大きくなってから。それまでは、お客様ご自身が身に着けていかれます。納品の際には、鑑別書に残る指輪の写真を「ジュエリーの歴史を伝えやすい」と喜んでいただきました。お母様の婚約指輪が、お客様の胸元で日々を重ね、やがてお嬢様へ。想いが手から手へと渡っていくその日を、私たちも心待ちにしています。