

| アイテム | ペンダント |
|---|---|
| 石のカット | カボション |
| 石の大きさ | 6.82mm×5.77mm(0.84ct) |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
40年前の新婚旅行で訪れたオーストラリアで、お客様は一粒のブラックオパールを選ばれました。ルース(枠に留める前の裸石)の状態から気に入った一石を見つけ、そのまま現地でリングに仕立てられたといいます。旅の途中で生まれた一本です。ただ、指輪では着ける機会がなかなかなく、いつからか箱の中で過ごす時間のほうが長くなっていました。
「ずっと仕舞いっぱなしでもしょうがない、使えるようにしたい」。そうお話しくださったお客様が望まれたのは、ブラウスにもニットにも気負わず合わせられる、日常のペンダントでした。
以前にも一点、ペンダントへのお仕立てをお任せいただいたご縁があり、今回もお訪ねくださいました。お預かりに先立っては、安心してお預けいただくための最初の一歩として事前鑑別(無料)を行い、天然のブラックオパールであることを確かめております。
【デザインのご提案とこだわり】
ジュエリープランナーが最初に決めたのは、足す要素をできるだけ減らすことでした。この石は光の向きによって青から緑へと表情が移ろいます。周囲に飾りを重ねるほど、その移ろいは見えにくくなってしまうからです。
枠はプラチナで新たに起こし、石をまっすぐ支えるだけの型をお選びいただきました。石の上には新たなダイヤモンドが一石だけ載り、視線が自然と下へ流れる並びです。
オパールは宝石のなかでは硬度が控えめで、強い衝撃は避けたい石でもあります。毎日着けていただくことを前提に、石に無理をさせないかたちを探しました。座りが低く、引っかかりの少ない輪郭のものを選び、チェーンは小さな球を連ねて面取りを施したものを合わせています。控えめな輝きが、石の色を邪魔しません。
【完成したジュエリーとその魅力】
ブラックオパールはカボションカット(表面をなめらかな曲面に磨く研磨方法)で、身体が動くたびに青と緑の斑が入れ替わり、同じ表情を二度見せません。この色の移ろいを遊色と呼びます。
四本の爪が石を抱くように支え、上に添えたダイヤモンドが小さく光を返します。横から見ると枠の側面には透かしが抜けていて、石だけが浮かんでいるように見えます。石そのものはオーストラリアで選ばれたときのまま、新しくしたのは枠だけです。
チェーンは襟元にちょうど収まる長さです。シャツの開きにも、ニットの上にも自然に乗り、40年のあいだ箱の中にあった石が、これからは毎日の装いの一部になります。
【ジュエリープランナーより】
ジュエリーは、身に着けていただくことで役目を果たすものだと考えております。長くしまわれたままだった一点を「使えるように」と思ってくださり、そのお気持ちを託していただけたことに、あらためて御礼を申し上げます。
新婚旅行の記憶を宿した石は、これから先も日常のなかで静かに光を返し続けます。お手入れやご相談の折に、またお目にかかれることを楽しみにしております。