

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | スクエア |
| 石の大きさ | 9.86mm×6.53mm(2.78ct) |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
学生時代からの、40年来のご友人と再会されたそうです。ご友人は台湾にお住まいで、お客様はほどなく台湾を訪ねられました。旅の途中、ブライダルジュエリーの店が集まるショッピングモールで出会ったのが、枠に留める前の裸石、いわゆるルースでした。
縦に長いエメラルドカットで、2カラットを超える大きさ。ラボグロウン(人工的に育成された)ダイヤモンドで、国際的な宝石鑑定機関のグレーディングレポートが添えられていました。石の本質的な価値と、確かな品質を裏付ける一枚です。
「このルースで、パートナーに指輪を作ってあげたい」。ご来店の日、お客様は身に着ける当のパートナーの方とご一緒でした。
海外でお求めになった石をお預かりするにあたり、まずは事前鑑別で宝石の種類を科学的に確かめます。加工の方法を見極めるうえでも欠かせない工程であり、安心してお預けいただくための最初の一歩です。
【デザインのご提案とこだわり】
お客様は、手書きのデザイン画をお持ちでした。その一枚を手がかりに、当店が取り揃えている型の中から、イメージに近いものを一緒に探していきます。
目に留まったのは、脇石にテーパード(先細りの細長い形にカットした石)を添えた型でした。腕の太さ、テーパードの大きさを一つずつ見比べながら、お手持ちの石の寸法に合う組み合わせを絞り込みます。
エメラルドカットは、ラウンドブリリアントカットと比べて輝きが静かなカットです。2カラットを超えても、日常にさらりと収まる。加えて、中心へ向かって細く伸びるテーパードには、主石の輪郭を引き立て、より大きく見せる働きもあります。
最後は、地金だけのすっきりした型と、脇石を添えた型の二択。決められたのは、身に着けるパートナーの方でした。脇石があるほうが、中心のダイヤモンドがしっかりと立って見える。そう感じられたそうです。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がった一本は、プラチナ900。お選びいただいた型を、角のあるエメラルドカットの寸法に合わせて石座から組み替え、四本の爪で四隅を支えています。センターストーン(中心に据える主石)の左右に寄り添うテーパードは、当店でご用意した天然ダイヤモンド。合わせて0.35カラットです。
真横から見ると、石座は思いのほか薄く、腕は指に沿ってなだらかに落ちていきます。内側にはプラチナの証となる刻印。厚みを抑えた造りは指の間で邪魔にならず、日常の動作をさえぎりません。縦長の輪郭が、指をすっと長く見せてくれます。
静かに澄んだ面は、光の向きによって帯のように表情を変えます。強く主張するのではなく、手元に寄り添ってから気づかれる佇まいです。お渡しの日には、いつか重ね着けしてみたいと話されていたエタニティリングも、実際に指に添えてご覧いただきました。
【ジュエリープランナーより】
海外でお求めになった石をお持ちいただくご相談は、少しずつ増えています。石の個性は一粒ごとに違い、寸法が既成の枠にぴたりと収まるとは限りません。その石に何ができるのかを、一つずつ確かめる。遠回りに見えても、それがいちばん確かな道だと考えています。
旅先で出会った一粒が、日常に馴染む一本になりました。着ける機会を選ばない指輪は、長い時間をかけて手の一部になっていきます。いつか重ねる一本が加わる日も、楽しみにお待ちしております。