

| アイテム | ノーズカフ |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 0.03ct |
| 制作方法 | フルオーダー |
| 金属の種類 | イエローゴールド |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
ご自身のノーズカフが仕上がったあと、同じお客様からもう一つのご相談をいただきました。今度は、ご自身のためではなく、息子さんへ贈る一点です。
穴を開けずに着けられること。顔まわりに小さな輝きを添えられること。ご自身で身に着けて確かめた感覚を、そのまま贈りものにしたいというお気持ちでした。同じ場所に、違う表情を。ご要望は、そんな言葉から始まりました。
贈る相手が変われば、似合うかたちも、好まれる質感も変わります。桜を咲かせた前作をそのまま写すのではなく、もう一度、別の一点として組み立て直す。同じ構造を土台にしながら、そこからのスタートとなりました。
【デザインのご提案とこだわり】
構造は、先にお作りした一点を受け継いでいます。鼻翼をやさしく挟む曲線と、裏側から支える「つる」と呼ばれる部分。実際に装着して確かめたかたちですから、着け心地の見通しはすでに立っていました。
変えたのは表情です。透かしも花もない、なめらかな一面。金属の艶だけで見せる方向に舵を切りました。素材はすべてK18イエローゴールドでそろえ、表も裏も一色にすることで、小さな一点に落ち着いた統一感が生まれます。
中央には、ダイヤモンドを一石。地金に星の光芒を彫り込み、その中心に石を沈めて留める「星留め」という技法を選びました。石の面と地金の面をそろえた面一(つらいち)の仕上げとし、輪郭に引っかかりが出ないよう整えています。装飾を削るほど、素材そのものが問われる仕事でもありました。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がったのは、金の艶がそのままかたちになったような一点です。曲面にはどこにも段差がなく、光が途切れることなく面の上を流れていきます。磨き上げた金だけが返す、深い光。装飾を削いだぶん、素材の質がまっすぐ表に出ました。
中央の星は、彫りの線が鋭く伸びるほど、中心の石を大きく見せてくれます。角度を変えるたびに光芒の一本ずつへ光が走り、その真ん中でダイヤモンドがひと粒だけ強く瞬くのです。
面一に整えた表面は、指でなぞってもなめらかです。顔まわりに着けるものですから、引っかかりのないことは、見た目の美しさと同じだけ大切な条件でした。
お渡しの際には鑑別書を添えています。天然のダイヤモンドであることを記した一枚が、この小さな輝きを裏づけます。
【ジュエリープランナーより】
同じ構造から、まったく違う二つのジュエリーが生まれました。片方には桜が咲き、もう片方は一面の金に星がひとつ。かたちを決めるのは、贈る相手への眼差しだと、あらためて感じています。
身に着ける方が変われば、似合う表情も変わります。ご家族へ、あるいはご自身へ。まだ世の中にないかたちであっても、ご相談いただければご一緒に考えます。