

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | カボション |
| 石の大きさ | 6.4mm×6.6mm(1.05ct) |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | イエローゴールド |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
母の形見として受け継がれた、ファイアオパールの指輪。お客様は三姉妹の真ん中でいらっしゃいますが、お母様は生前、「この石はあなたに似合いそうだから」と、この指輪をお客様に託されたそうです。姉でも妹でもなく、母が私にと選んでくれたもの。その気持ちに応えたいという想いを、ずっと胸にお持ちでした。
お母様が旅立たれてからは、十年以上しまわれたままになっていましたが、ご自宅を整理されていた折にふと思い出され、「受け継いだものだから、使えるうちに身に着けておこう」と、ジュエリーリフォームのご相談にお越しくださいました。当日は、ご帰省中のお嬢様もご一緒くださいました。
着物の着付けの先生をされていたお母様は、いつも装いの美しい方だったそうです。教室の壇上に立たれるときには、この指輪を着けていらしたといいます。
【デザインのご提案とこだわり】
もとの指輪は、透かし模様をあしらったホワイトゴールドの繊細なデザインでした。お預かりにあたってはまず、無料の事前鑑別で石の種類を確認します。これは安心してお預けいただくための、最初の大切なステップです。結果は天然のファイアオパール。オレンジ色の地色の奥に虹色の輝きが揺らめく、1.05カラットのカボションカット(面を付けず、丸みを帯びた形に磨く研磨方法)の石でした。
ご希望は、お出かけの際に気軽に着けられる、飾り気のないデザイン。素材には肌なじみのよいK18イエローゴールドをお選びになりましたが、鏡面のきらめきは少し華やかすぎるとのことで、表面は全体をつや消し(ホーニング加工)で仕上げることにしました。ゆるやかにふくらみを持たせたアームに、四本の爪でセンターストーン(中央の石)を留める、石の存在感を素直に生かした設計です。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成した指輪は、ファイアオパールのあたたかなオレンジと、つや消しのイエローゴールドがやさしく響き合う仕上がりになりました。ぎらつきを抑えた金属の肌は、しっとりと落ち着いた大人の質感。石を低めに留めているため引っかかりも少なく、普段のお出かけに気負いなくお使いいただけます。
角度によって石の奥にちらりと現れる遊色(ゆうしょく・オパール特有の虹色の揺らめき)も、この石ならではの魅力です。お母様が壇上で身に着けていらした思い出の石が、装いを選ばないカジュアルなリングとして、ふたたびお客様の日常に寄り添います。
【ジュエリープランナーより】
「あなたに似合いそうだから」というお母様の言葉は、指輪とともに受け継がれた、なによりの贈りものだと感じています。しまわれていた十年あまりの時間も、こうしてかたちを変えることで、これからの日々へとつながっていきます。お出かけのたびに、指もとの小さなオレンジ色が、今はもう会えないお母様の面影をそっと届けてくれますように。