

| アイテム | ペンダント |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 0.31ct |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お母様の50歳の記念に、何を贈ろうか。
ご兄弟でそんな話をされていたときに、ふと思い出されたのが、長らく使われていない婚約指輪の存在でした。
せっかくのダイヤモンドが眠ったままなのはもったいない。
お二人で相談を重ね、ひとつの案にたどり着かれました。
指輪としてではなく、普段の暮らしのなかで身に着けられるかたちにすること。
お母様から指輪をお預かりし、ご兄弟そろってご来店くださいました。
学生でいらっしゃるお二人が、ご自身たちで考え、ご自身たちで選んだ贈り物です。
「母に使ってほしい」というまっすぐな言葉に、この計画の芯を見せていただきました。
【デザインのご提案とこだわり】
お預かりしたダイヤモンドは、加工に入る前に事前鑑別を行いました。
石の種類を科学的に特定してから作業へ進むことは、安心してお預けいただくための最初の一歩です。
結果は天然ダイヤモンド。0.31カラットのラウンドブリリアントカットでした。
元の指輪は立て爪でした。
数本の爪で石を高く掲げる、婚約指輪に多く見られる伝統的な留め方です。
ご兄弟には、複数のデザイン見本を実際にご覧いただきました。
選ばれたのは、花びらが包み込むような爪のペンダント。
石を抱えるフォルムが、ダイヤモンドの輪郭をやわらかく見せてくれます。
チェーンは、細かな輪を規則正しくつないだ、丸みのある落ち着いた表情のものを。
強く光を放ちすぎない一本を選ばれたのは、お母様が普段の装いに自然になじむものを好まれるからでした。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がったのは、プラチナの枠にダイヤモンドを一石だけ据えたペンダントです。
花びらを思わせる爪が石をやさしく囲むことで、同じ石でありながら一回り大きく見える。
そこが、このデザインの魅力です。
正面から見ると、爪の一枚一枚が光を受けて小さく輝き、中心のダイヤモンドを引き立てます。
横から眺めたときの立体感も美しく、角度によって表情が移ろいます。
チェーンが主張を抑えているぶん、視線は自然と胸元の一点に集まります。
日々の装いにそっと寄り添う、気負わず着けていただける一本になりました。
石を外したあとの指輪の枠は、そのままお母様のお手元へお返ししています。
【ジュエリープランナーより】
使われないまましまわれている宝石は、決して珍しいものではありません。
私たちの役目は、その石にもう一度、出番をつくることだと考えています。
婚約指輪として贈られた一石が、ご兄弟の手を経て、今度は毎日の暮らしのなかでお母様と共に過ごしていく。
ジュエリーが時間をまたいで想いを運ぶ姿を、またひとつ見せていただきました。