

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 合計1.00ct(10石) |
| 制作方法 | フルオーダー |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
以前、当店でリングをお作りいただいたお客様が、再びご相談にお越しくださいました。今回の主役は、お客様ご自身ではなくお母様です。お客様の指輪をご覧になったお母様が「自分も作ってほしい」と望まれたことが、すべての始まりでした。
お預かりしたのは、お母様が長く身に着けずにいらしたプラチナのダイヤモンドクロスペンダント。十字架のかたちに10石、合計1カラットのダイヤモンドが留められたお品です。当初はイエローゴールドやピンクゴールドへの作り替えも候補に挙がっていましたが、お母様のお気持ちは「やはりプラチナがいい」。ご相談の席で候補を見比べながら、ダイヤモンドを半周並べるハーフエタニティリングへ生まれ変わらせることが決まりました。
【デザインのご提案とこだわり】
留め方には、レール留め(地金のレールで石の列を挟んで固定する方法)と爪留め(小さな爪で石を支える方法)の二つの候補がありました。実物を見比べていただいたところ、爪留めのほうがダイヤモンドの輝きが立つと感じられ、隣り合う石が爪を分かち合う共有爪で仕上げることに。事前鑑別(お預かりに先立ち宝石の種類を確認する無料の検査)で10石が天然ダイヤモンドであることを確かめ、制作へ進みました。
もうひとつのこだわりは、石座(石を支える台座)の高さです。既製の枠は様々な石に対応する分、石座がやや高めになりがちです。これから長く使い続けるものだからこそ、気になる一点を残したくない。そこで今回は、お手持ちの石に合わせて枠を一から起こすフルオーダーでお作りしました。石座は、リングの腕(輪の部分)の厚みとの均衡と強度を保てる範囲で、できる限り低く設定。腕は手のひら側へ少し絞り、側面は地金の面で仕上げています。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したのは、PT900の爪留めハーフエタニティリングです。指の上に10石、合計1カラットのダイヤモンドが一列に並び、低く抑えた石座が手元に自然に馴染みます。横から見ると地金の面がすっと通り、華やかさの中に凛とした印象を添える仕上がりになりました。
納品後、お客様からご連絡をいただきました。お母様の指にサイズもぴったりと納まり、とても気に入ってくださったご様子とのこと。ペンダントとして眠っていたダイヤモンドが、毎日を共に過ごすリングとして新しい役目を得ました。
【ジュエリープランナーより】
お使いにならないまま眠っているジュエリーにも、石と地金の確かな価値と、そこに宿る思い出があります。かたちを変えることで、毎日に寄り添う一本としてその価値をもう一度活かすことができます。ご家族の「作ってみたい」という一言がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。何ができるかを、ご一緒に考えてまいります。