

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 1.118ct |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お客様のお母様は、宝石をこよなく愛される方でした。なかでも、いちばん長く手元で輝いていたのが、一粒のダイヤモンドを留めた指輪です。6年前、お母様ご自身の手からその指輪を受け継いだお客様。今はもう会えないお母様の面影を、この一粒に重ねていらっしゃいました。
ふだん使いには少し気が引けて、指輪はいつしか箱の中で眠ったままに。それでももう一度、毎日そばに置きたいという想いは、消えることがありませんでした。ネットやSNSで、センターストーンを小粒のダイヤモンドが囲む「取り巻き(ヘイロー)」デザインに出会い、このかたちで受け継いだ指輪をよみがえらせたいと、ご相談にいらっしゃいました。
【デザインのご提案とこだわり】
お預かりしたのは、1カラットを超えるダイヤモンドを高い爪で掲げる「立て爪」の指輪でした。加工に入る前に、まずは無料の事前鑑別を行います。天然のダイヤモンドであることを確かめてからお預かりすることが、安心してお任せいただくための最初のステップです。
ご来店前は丸い輪郭の取り巻きをご希望でしたが、実物のサンプルを試着いただくなかで、四角い「スクエア」の取り巻きに心を動かされたお客様。きりりとした輪郭が指元を引き締め、大人らしい印象になることが決め手となり、スクエアのデザインへと決まりました。実際に着けてこそ見えてくるほんとうに似合うかたちを、ご自身の目で選んでいただけました。回り道に思えるこの時間こそ、長く愛せる一本につながると考えています。
【完成したジュエリーとその魅力】
生まれ変わったのは、受け継いだダイヤモンドを主役に据えたスクエアの取り巻きリングです。中央の一粒を、整然と並んだ小粒のダイヤモンド(メレダイヤ)が四角く縁取り、アームには石を敷き詰める「パヴェ」をあしらいました。中央のダイヤモンドはそのままに、まわりからこぼれる新しい輝きが加わっています。
地金にはプラチナを用い、肌になじむ確かな質感に整えました。母から受け継いだ証は、いまも指輪の中心で輝き続けています。手を動かすたびにやわらかく光を集めるその姿は、お母様と過ごした日々を、静かに胸に呼び戻してくれることでしょう。日常のどんな装いにも寄り添い、毎日身に着けても誇らしい仕上がりになりました。
【ジュエリープランナーより】
お母様が愛され、お客様が受け継いだダイヤモンド。その輝きを消すことなく、今の暮らしに自然と溶け込むかたちへと橋渡しできたことを、心からうれしく思います。眠っていた指輪が、ふたたび毎日の相棒として動き出す。そんなお手伝いができることが、この仕事の何よりの喜びです。ジュエリーは、身に着けるたびに大切な人を思い出させてくれる、お守りのような存在。これからの毎日に、そっと寄り添う一本でありますように。