

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 0.314ct |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
今回ご相談くださったのは、大切な方へのプロポーズに添える婚約指輪のご依頼でした。お持ちになったのは、もともとタイピンに留められていた、一粒のダイヤモンドです。
このダイヤモンドは、いつか訪れる特別な日のためにと、お客様がずっと手元で大切にされてきたものでした。大切な方への特別な贈り物になる日を思い描きながら選ばれた一石が、お二人のお付き合いの節目に、ようやくその出番を迎えることになります。
ご自身で選び、長く持ち続けてこられた石だからこそ、そこには既製の品にはない物語が宿ります。「いつか使うために」と選んでおいた一粒を、いよいよ婚約指輪へ。その大切な想いを、確かなかたちにするお手伝いをさせていただきました。
【デザインのご提案とこだわり】
まず取りかかったのは、お預かりした一石が天然のダイヤモンドであることを確かめる事前鑑別でした。お客様に安心してお任せいただくための、最初の大切な一歩です。
タイピンから取り外したダイヤモンドを、今度は日々の暮らしに寄り添う婚約指輪へ。お客様が思い描いておられたのは、飾り立てすぎない、すっきりと品のあるかたちでした。毎日気負わず身につけられて、それでいて特別な一日の記憶も確かに宿してくれます。その想いを軸に、一粒のダイヤモンドそのものが主役となるデザインを組み立てていきました。
地金には、長く身につけても変わらない美しさと強さを保つプラチナを選びました。中央のダイヤモンドは、石を高く掲げて留める立て爪(爪で石を持ち上げるように固定する方法)で仕立て、四方を囲む六本の爪が、あらゆる角度から光を呼び込みます。石を高く持ち上げることで、ダイヤモンドが本来もつ透明感が、より素直に引き出されます。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がったのは、一粒のダイヤモンドが静かに輝く、すっきりとした立て爪の指輪です。中央で澄んだ光を放つ石を、滑らかな丸みを帯びた細身のアームが、両側からそっと支えています。
アームは中央へ向かってゆるやかに細くなり、その先で爪がダイヤモンドを高く持ち上げています。余計な装飾を削ぎ落としたぶん、石そのものの透明感ときらめきがまっすぐに伝わり、見る角度によって表情を変える光を、すぐそばで楽しんでいただけます。
派手さで惹きつけるのではなく、毎日の手元に自然になじむ、おだやかなたたずまいです。指にすっと沿う細身のアームは着け心地も軽やかで、流行に左右されず、何年先も飽きることなく身につけていただける、長く寄り添う一本に仕上がりました。
【ジュエリープランナーより】
いつか大切な方へ贈る日を思い描いて選ばれた一粒が、こうして想いを託す婚約指輪になりました。長いあいだそっと温められてきた一石が、新しい意味を宿して次の物語へと旅立つ瞬間に立ち会えたことを、とても嬉しく思います。
私たちの役目は、言葉になりきらない想いを、かたちにしてお渡しすることです。この指輪が、これからのお二人の歩みを、末永くそばで照らし続けてくれることを願っています。