

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | カボション |
| 石の大きさ | 8.35mm×11.11mm(2.75ct) |
| 制作方法 | パターンオーダー |
| 金属の種類 | プラチナ |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
今からおよそ30年前、お客様の父上がオーストラリアへ赴いた折に、土産として持ち帰ったオパール。当時はルース(裸石)のままお譲り受け、シルバーのリングに仕立てて、10年ほど大切に身に着けていらっしゃいました。
その後、20年ほどは静かに仕舞われたままでしたが、20代の娘さんが指輪を楽しむようになったことをきっかけに、もう一度、日々の暮らしに戻したいとお考えになったそうです。
娘さんにとっても、祖父の思い出が宿るオパール。娘と一緒に使えるリングにという願いを胸に、ご来店くださいました。
【デザインのご提案とこだわり】
打ち合わせでは、お客様がスマートフォンに保存された理想の画像を見せてくださいました。オーバル型のオパールを横向きに配し、細身のリングへすっきりと収めるデザインです。お写真のセンターストーン(中心の石)は多面に研磨された石でしたが、今回のオパールは丸く磨かれたカボション。仕上がりの印象が異なる点も、サンプルを手に共に確かめながら進めました。
お預かりに際しては、安心してお任せいただくための最初のステップとして事前の鑑別を行い、天然のオパールであることを確認しました。地金には、長く受け継いでいける耐久性を備えたプラチナ900を選びました。形状は着け心地のよい甲丸(断面が丸みを帯びた形)とし、幅は2.0ミリと細めに、表面は光をやわらかに映す鏡面に仕上げています。
オパールは、石を地金へ沈めるように留める「ふせこみ」という技法で固定しました。横置きにしたカボションのオパールがぷっくりと盛り上がり、手元で愛らしく輝きます。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がったリングは、オパールが放つやわらかな遊色(見る角度で移ろう虹色の輝き)を主役として静かに引き立てる佇まいです。プラチナの落ち着いた光沢が石の繊細な色合いをそっと支え、横長の構図が指元にすっと馴染みます。
細身の甲丸は手指への当たりがやさしく、デスクワークなどのお仕事の場面にも自然に寄り添います。サイズは13号。お客様と娘さん、おふたりで重ねていける一本に仕上がりました。
世代を越えてつながる、ひとつのオパール。長い時を経てもなお色あせない輝きが、これからの日々をそっと照らします。
【ジュエリープランナーより】
父上がオーストラリアの地で選び、お客様が長く慈しんでこられたオパール。そのきらめきが、こうしてまた新たなかたちで日々に戻ってきたことを、私たちもうれしく思います。
「娘が使ってくれるといいんですけどね」とお話しくださったお客様の願いのとおり、世代を結ぶお守りのような存在として、末永く寄り添えますように。