

| アイテム | ペンダント |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 0.305ct |
| 制作方法 | デザインセレクト |
| 金属の種類 | イエローゴールド |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
「タンスに仕舞ったまま、何年も使っていないダイヤモンドがあるのです」。お客様がそうお話しくださったのは、ご結婚の際にご主人から贈られた、立て爪リングに留まる0.3カラットのダイヤモンドのことでした。
デザインも上品な一本でしたが、お客様の今の暮らしのなかでは、出番がほとんどないままに歳月が流れていたといいます。「せっかく主人がくれた石なのに、このまま眠らせておくのは申し訳ない」。毎日身につけられるかたちにしたい。それが、ご来店くださった一番のお気持ちでした。
ご相談の途中で、「いずれは二人の娘たちに渡したい」という言葉も自然とこぼれてきました。ご自身が楽しまれた先に、次の世代へと手渡していく。その未来までを見据えてのリフォームのご相談でした。
【デザインのご提案とこだわり】
まずは、ダイヤモンドの本来の姿を確かめるところから始めました。事前鑑別の結果、0.305カラットの天然ダイヤモンドであることが確認でき、加工に進む準備が整いました。
ご希望は「シンプルな一粒タイプのプチネックレス」。素材はK18イエローゴールドをお選びになりました。お肌になじみやすく、日常使いに気負いがない。毎日の装いに自然と寄り添う温度感を、ゴールドの柔らかな色味が叶えてくれます。
シャトン(石を留める枠)のかたちは、伏せ込みと四本爪のあいだで迷われましたが、ご主人のひと言で四本爪に決まりました。「いつも主人と相談して決めるのですが、結果的に主人の選んだ方が、しっくりくることが多いのです」とお客様。夫婦で交わす小さな対話の積み重ねが、一本のネックレスのかたちを静かに導いていきました。
チェーンは細めで、光をやわらかく拾うタイプを。長さは40センチに3センチのアジャスターカンを加え、お洋服に合わせて微調整できるよう仕立てました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したのは、K18イエローゴールドの繊細なチェーンに、四本爪のシャトンで0.305カラットのダイヤモンドを留めた、一粒ネックレスです。
センターストーンが胸元で揺れるたびに、ダイヤモンドが控えめに、けれど確かに光を放ちます。四本爪のシャトンは石の輪郭を素直に見せ、ゴールドの温かみが、ダイヤモンドの冷ややかな煌めきを優しく包み込みます。普段着にもよそゆきにも、迷いなく手が伸びる一本に仕上がりました。
納品の日は、ご夫婦お揃いでご来店くださいました。ご主人と相談を重ねながら選ばれた一本を、お二人で受け取ってくださるお姿に、私たちも温かな気持ちになりました。長らく抽斗で眠っていた石が、こうして毎日の装いの一部となる。「贈られた想い」が、ようやく日々の景色に溶け込んでいく。お客様のふっと和らいだ表情が、印象に残っています。
【ジュエリープランナーより】
ジュエリーは、身につけてこそ命が宿るものだと、私たちは考えています。どれほど大切な石でも、抽斗の奥で眠ったままでは、その物語は静かに止まってしまいます。
今回のご依頼は、眠っていた一粒に、もう一度日常という舞台を用意するお手伝いでした。そしてその先には、お嬢様方へと受け継がれていく未来も控えています。ご家族の時間とともに歩み続ける一本となりますよう、私たちも長くお見守りしてまいります。