

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | カボション |
| 石の大きさ | 13.27mm×10.32mm(5.222ct) |
| 制作方法 | パターンオーダー |
| 金属の種類 | イエローゴールド |





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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
かつて手に入れ、大切にされてきた天然トルコ石のルース。しかし、他店で加工を依頼された際、不慮のミスにより石が変色してしまうという、愛好家にとって非常に胸の痛む出来事が起きました。その後、修復も試みられましたが、本来の鮮やかな色彩が完全に戻ることはありませんでした。
これまで幾度もジュエリー制作をお任せいただいているお客様は、積み重ねてきた信頼のもと、この止まってしまった石の物語を再び動かすために、クィーンズジュエリーへご相談くださいました。
【デザインのご提案とこだわり】
ご提案の核となったのは、石本来の色合いを取り戻すための再度のリカットと、お客様が最も大切にされている安心感の両立です。
お預かり時のサイズは17mm×13mm。ここから表面の変色層を丁寧に取り除き、最終的に13mm×10mmへとリカットを行いました。サイズはひと回り小さくなりましたが、その分、内部に眠っていた瑞々しく鮮やかなブルーを引き出すことに成功しました。
素材には18金イエローゴールドを採用。デザインは、石を地金で囲むふせこみの地金部分をあえて広く取り、石座の中にしっかりと収める構造としました。柔らかい性質を持つトルコ石をこれほど力強く留める作業は、石を欠損させるリスクも伴うため、熟練の職人にとっても極めて難易度の高い挑戦です。
それでも、お客様が身に着ける際に感じられる守られているという安心感を最優先に考え、細心の注意を払って設計を進めました。
【完成したジュエリーとその魅力】
仕上がったリングには、かつての輝きを取り戻した美しいトルコ石が鎮座しています。幅広に取った鏡面仕上げのゴールド枠は、石の色をいっそう鮮やかに引き立てるだけでなく、指元に確かな存在感と安定感をもたらしています。
また、事前に取得した鑑別書は、宝石の正体を科学的に明らかにし、お客様の安心を支える大切な要素となりました。この確認を経て、あらためて天然トルコ石としての価値と個性を見つめ直したうえで進めた今回のプロジェクトは、過去の悲しい出来事を塗り替える、再生の象徴となる一本になりました。
【ジュエリープランナーより】
「ここなら任せられる」と思っていただけたことが、私たちにとって何よりの原動力です。デリケートな石を大胆に留めるという難しいご要望でしたが、長年の信頼関係があったからこそ、職人とともにこの挑戦に向き合い、最善の形へと導くことができました。
お守りのような安心感とともに、この美しいブルーを末永くお楽しみいただければ幸いです。