

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | ラウンド |
| 石の大きさ | 合計0.477ct(直径1.8mm×14石) |
| 制作方法 | パターンオーダー |
| 金属の種類 | プラチナ、お持ちの金属 |





↑ マウスを重ねると大きく表示できます ↑
ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
お母様が生前、とても大切にされていた指輪。身に着けることが日常になるほど気に入っておられたと伺いました。その後、お母様が旅立たれ、形見としてその指輪を受け継がれたお客様は、「ただしまっておくのではなく、もう一度活かしてあげたい」という想いを胸に、当店へご相談にお越しくださいました。
立て爪のリング枠は、以前ご家族の事情で一度石が外れ、長い時間を経て今の姿になっていたそうです。それでもそこに宿る記憶や存在感は、失われることなく、静かに受け継がれていました。
【デザインのご提案とこだわり】
複数お持ちだったプラチナリングの中から、Pt900のリング枠と、ラウンドブリリアントカットのメレダイヤ14石を選定。S字カーブの流れを活かしたエタニティリングへとリフォームするご提案を行いました。
左手の中指に着ける前提で、幅・厚み・内甲丸形状まで細かく微調整し、指あたりと日常使いのしやすさを両立しています。
また、事前の鑑別により、メレダイヤは天然ダイヤモンドであることを確認。目に見えない部分も含めて、安心してお使いいただける状態を整えた上で制作に入りました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したリングは、やわらかなS字ラインに沿ってダイヤが連なり、上品でありながら、日常に自然と溶け込む佇まいに仕上がりました。
母が気に入っていた指輪のダイヤが、新たな造形の中で再び光を放ち、形は変わっても想いは確かに受け継がれています。
華美すぎず、控えめすぎず、年齢や装いを問わずに身に着けられる一本となり、「これなら毎日つけられる」と安心してお選びいただけました。
【ジュエリープランナーより】
形見のジュエリーは、無理に形を変える必要はありません。ただ、もう一度活かしてあげたいと感じたとき、選択肢として「リフォーム」があることを知っていただけたらと思っています。
想いを活かすリフォームが、その方の人生にそっと寄り添う存在になるよう、これからも一つひとつ丁寧に向き合ってまいります。