

| アイテム | リング |
|---|---|
| 石のカット | カボション |
| 石の大きさ | 0.131ct(直径2.6mm) |
| 制作方法 | パターンオーダー |
| 金属の種類 | プラチナ、イエローゴールド |





↑ マウスを重ねると大きく表示できます ↑
ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
「婚約指輪は何でもいいよ」と言われたことをきっかけに、それなら自分の手で石を探してみようと、新潟県・糸魚川まで足を運ばれたお客様からのご相談です。
現地で採取した小さな翡翠を研磨してもらい、カボションのルースとしてお持ち込みくださいました。
お渡しの時期も「1月に」と決めておられ、石の由来を含めて、指輪そのものが記憶のしるしになるように形にしていくことがテーマでした。
【デザインのご提案とこだわり】
翡翠は0.131ctの小ぶりなサイズのため、リング全体は繊細に、石座は視認性を高める方向で設計しました。
腕はK18イエローゴールドで、幅2.0mm・厚み1.5mmの甲丸(内甲丸)に整え、日常で引っかかりにくい丸みと、鏡面仕上げの静かな艶を両立しています。
一方で石座は、翡翠を埋もれさせないためにPt900で製作し、石より一回り大きい外径(φ約4.0mm)を確保。
4本爪で留めながら、周囲に輪郭が出るようにまとめることで、サイズ以上に翡翠の存在感が立ち上がるバランスを狙いました。
加えて、事前に鑑別を取り、天然翡翠(ジェダイト)であること、樹脂含浸処理の痕跡が認められないことを確認したうえで制作に進めています。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成後は、K18イエローゴールドの柔らかな色味の上に、プラチナの石座がすっきりと輪郭をつくり、翡翠の緑が澄んで見える仕上がりになりました。
小さな翡翠でも、石座のサイズ感と素材の切り替えで「見え方」は大きく変わります。
正面からは翡翠が中心に収まり、横姿では石座の高さを抑えたことで、日常に馴染む軽やかさも感じられます。
自分で採取した翡翠という背景があるからこそ、無理に飾り立てず、形は静かに整える。
そうすることで、これから先も装いが変わっても自然に寄り添い続ける婚約指輪になりました。
【ジュエリープランナーより】
石が小さいほど、デザインは足し算よりも「整え方」で差が出ます。
石の背景がはっきりしている場合は、造形をシンプルにまとめたほうが、想いが長く残ることがあります。
お持ち込みの石でも、状態確認と設計次第で、安心して長く使えるジュエリーに仕立てられます。
まずは状況を伺いながら、無理のない選択肢からご一緒に整理いたします。