アイテム | リング |
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石のカット | ラウンド |
石の大きさ | 直径1.5mm×13石 |
制作方法 | パターンオーダー |
金属の種類 | イエローゴールド |
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ジュエリー制作物語
【ご相談のきっかけ(想いの背景)】
結婚して25年――。ご夫婦はこの節目に、何か特別な記念品を作りたいと考えておられました。
当時購入された結婚指輪は今も大切に使われていますが、ご主人のリングは年月を経て曲がってしまっており、新たな指輪の必要性も感じていたそうです。
奥様はもともとジュエリーがお好きで、日常の中でも楽しんでいらっしゃる一方、ご主人はあまりジュエリーを身に着ける習慣がないとのこと。以前お求めになったブレスレットも、結局あまり使われなかったそうです。
そんな中、息子さんのお嫁さんから「最近は結婚25周年などに“セカンドマリッジリング”を作るご夫婦も多いですよ」と勧められたことで、改めて結婚指輪に目を向けるきっかけとなりました。
結婚当時は経済的な余裕もなく、心から気に入った結婚指輪を選ぶことができなかったというお二人。50歳という人生の節目を迎えた今だからこそ、夫婦で納得のいく特別なリングを、とご相談にいらっしゃいました。
【デザインのご提案とこだわり】
最初にお選びいただいたのは、当店のオリジナルデザインサンプルの中でも少し個性のある「三角形フォルム」のリング。一般的な平打や甲丸ではなく、ファッション性を重視した独自の形状を希望されていました。
奥様のリングには、イエローゴールド素材にダイヤモンドを並べて配置し、お手持ちのプラチナ製ダイヤリングとの重ね着けも楽しめるように設計。光の角度でさりげなく輝く、上品なアクセントとなっています。
ご主人のリングは、奥様のデザインに調和するよう、少し幅広で存在感のある仕上がりに。共通の形状をベースにしながら、それぞれの指に合うサイズ感とバランスを大切に制作いたしました。
【完成したジュエリーとその魅力】
完成したリングは、ご夫婦のこれまでの歩みを静かに、しかし確かに物語る仕上がりとなりました。三角形のシャープなシルエットに、ダイヤの繊細な輝きが重なり、他にはない“記念の証”にふさわしい存在感を放っています。
25年間連れ添ったお二人が、「これからも一緒に人生を歩んでいく」という意志を込めて選んだセカンドマリッジリング。結婚当時の指輪も大切にしながら、節目ごとにジュエリーで想いを形にする――そんな新しいスタイルを体現されていました。
【ジュエリープランナーより】
お打ち合わせの際、ご夫婦が時折見せるやりとりから、長年培ってこられた信頼と絆が伝わってきました。息子さんご夫婦とも仲が良く、ご家族皆さまで旅行を楽しまれるというお話からも、温かな家庭の様子が浮かびました。
“記念のジュエリー”とは、単なる贈り物ではなく、人生の節目を肯定し、歩みを称えるもの。これからもご夫婦で歳を重ねながら、このリングとともに日々を過ごしていただけたら嬉しく思います。