【11351話】婚約指輪の代わりにダイヤモンドのピアスをプレゼント

ジュエリー制作物語

《 背景・ご要望 》
「婚約指輪の代わりにダイヤモンドのピアスをプレゼントする予定です。
毎日着けるのでややシンプルなデザインを希望との事ですが、そちらの作成見本を見ながら相談させて頂ければと思います。
当日は婚約者と2人でお伺いする予定です、よろしくお願い致します。」とご来店予約をいただきました。
当日はカップルでお越しくださいました。
お二人は学生時代に東京で知り合い、今は彼は大阪、彼女は東京在住でした。
この度、彼女は東京からお越しくださいました。
婚約指輪の代わりのピアスとは、婚約指輪は作っても出番が無いので、いつでも着けれるピアスをご希望されておられました。


《 打ち合わせのポイント 》
まず行ったのは、ダイヤモンドの大きさごとのピアスの確認です。
デザインサンプルをご試着しながら、自分の耳にはどれくらいの大きさが丁度良いか考えていきました。
次にダイヤモンドの品質による見た目の違いと価格差です。
最後はデザイン選びです。
シンプルなピアスといっても、デザインは多数あります。
爪の本数、爪の留め方、石座の形など、細かく違いがあります。
そんなことを実物サンプルを見てもらいながら説明し、これというデザインを選んでいただきました。
結果的にダイヤモンドは、
カラット：0.2カラット
カラー：D
クラリティ：VVS1
カット：3Excellent、H&C
となりました。


《 お客様担当からひとこと 》
他の店でもダイヤモンドのピアスを探されていたようです。
しかし探してもデザインが１種類しかなく、当店のようにたくさんデザインがあるお店は初めてだったようです。
実際に本気になって探すと分かりますが、似たようなデザインでも少しづつ違いますし、多くの選択肢から選びたいものです。
そして今回は婚約指輪代わりにピアスを作ったわけですが、将来リフォームすれば、ピアスの片方を指輪へ、もう片方をペンダントにということも可能です。
もっと先の将来であれば、２人の子どもにダイヤを一石づつ受け継がせることも可能です。
とても高品質のダイヤモンドですので、それをする価値は充分にあると思います。
宝石は「世の中で唯一受け継ぐことができる輝きあるもの」ということも忘れず、一生涯、次の世代まで使っていただきたいと思います。