【9263話】家族で力を合せて作った婚約指輪

ジュエリー制作物語

「パパラチアサファイアの婚約指輪を用意したく考えております。形はオーバルでご相談させてください。よろしくお願いいたします。」とご来店予約をいただきました。
ご相談当日は、彼氏さまお一人でお越しくださいました。

彼女はアメリカの方で東京にお住まいです。
ご本人も転勤で大阪にいらっしゃったそうです。

彼女との結婚に向け会話する中で、婚約指輪はダイヤモンド以外で作ってほしいということになりました。

そこで候補となった宝石がパパラチアサファイアでした。
日本国内でパパラチアサファイアを探しましたが、なかなか気に入ったものが見つからず、彼女の妹がニューユークに住んでいましたので、相談し探してもらうこととなりました。
結果、ニューヨークでパパラチアサファイアが無事見つかりました。

現在、パパラチアサファイアはニューヨークにあります。
年末年始、彼は親御さんへご挨拶に彼女の実家に行きます。
そこでパパラチアサファイアを受け取り、年明けに指輪に仕立てる予定となりました。

１１月末にお会いしてお話を伺い、その間メールでやりとりし、１月にデザインを選び、婚約指輪を制作。
完成までおおよそ３ヶ月の道のりでした。

当店はすべてご相談から始まります。
私たちが得意なことはしっかりとお手伝いさせていただきますが、不得意と感じることはちゃんとお伝えし、できる限りサポートさせていただきます。

私たちが欲しい結果は、「お客様の思いをカタチにする」ことです。
ですから、丸投げではダメなんです。
どうすれば、作り上げるものにお客様だけの思い入れや魂が入るかが重要です。
そうやって作られたジュエリーは、きっと見るたび、着けるたび、当時のことを思い出し、温かい気持ちが心の中に生まれるはずです。

お客様Ａ・Ｎさま、ご結婚おめでとうございます。
おふたりのお幸せ、心からお祈りしております。