イタリアの匠 カメオ職人探訪

カメオの彫刻家はナポリ市近郊のトーレ・デル・グレコという漁師町に集中しておりここが世界唯一の生産地となっています。現在職人の数は500人程です。今のイタリア人口からいうと115、776人に一人という少ない数です。しかもシェルカメオはすべて手彫りです。そのためシェルカメオが作られる製作量は限られています。特に高額品は経験20年以上の職人の手によって1ヶ月で10枚程度です。一人が作れる数が少ないため多量の注文を出しても一定量以上の入荷は望めないのです。高額品は一枚一枚異なった凹凸の素材(貝材)に合わせ異なったデザインを彫刻します。したがって完成したカメオは世界に2つとないオリジナルジュエリーといえます。

カメオは世界3大美港のひとつとして知られるナポリから地中海を眺めながら南下すること20分、南イタリアのトーレ・デル・グレコという漁師町が世界唯一の生産地となっています。そこは西暦47年ローマの植民地時代ポンペイを噴火で一瞬にして埋めてしまったヴェスビオス火山のふもとに広がる人口10万人の小さな港町。静かな別荘の佇まいです。当時のポンペイでメノウなどの石に彫られていましたがグレコの船乗りが持ってきた貝を有名な彫刻師が見てそれに彫りを施しました。やがてグレコの人たちの間に広まり地場産業として定着しました。なので正確には貝を彫るのを今でも貝カメオといい石カメオとは区別しています。

カメオの起源はスカラベ(甲虫の彫り物)ともいわれ「お守り」として大切にされてきました。古代ギリシャ時代は現在私たちが身に着けるお守りと同じようにカメオは神の姿の彫刻物で宗教色が強かったですが、ローマ時代に入ると美術的なものとなってきました。そしてルネサンス時代を経てカメオはナポレオンの時代にイタリア遠征から持ち帰ったことで流行することとなりました。そしてそれまでは男性の愛玩する小さな美術品だったカメオはヴィクトリア時代になりヴィクトリア女王がイタリアから職人を呼び寄せたくさんのアクセサリーを作らせ女性を飾る装飾品として変身をとげました。

シェルカメオはすべて手彫りです。そのためシェルカメオが作られる製作量は限られています。特に高額品は経験20年以上の職人の手によって1ヶ月で10枚程度です。一人が作れる数が少ないため多量の注文を出しても一定量以上の入荷は望めないのです。高額品は一枚一枚異なった凹凸の素材(貝材)に合わせ異なったデザインを彫刻します。したがってカメオの価値はどの職人が作ったかが大きな要因です。しかし、シェルカメオは世界に2つとないジュエリーです。だからあなたが見てイイと思ったものそれがかけがえのないの価値を作り上げるとても魅力的なジュエリーであると思います。

パスクワーレ・エスポジート氏が自慢げに持っているのは貝そのものに彫られたカメオです。これはご自身のコレクションなんで非売品です。

上の写真は最近出てきた宝石の粉を塗料として使うファンタジーカメオです。現在ではこんな奇抜なデザインがありますがカメオに使われてきたモチーフは19世紀初めごろまでは権力と勝利をテーマとする力強い男性像が多く彫られていました。その後ヴィクトリア女王時代に入り装飾具として用いられるようになると装飾的な貴族の女性像や若い美人像が多く彫られるようになりました。その他にもギリシャ神話をモチーフとしたレダと白鳥・メドゥサ・ヴィーナス・三美神・風景・花のモチーフなどもたくさん彫られました。現在では各作家の個性を出した作品が多く女性像に限らず個性的な雰囲気の人物・馬・犬・花など様々です。カメオは女性像という感じですが変わったデザインを探すのもおもしろいかもしれませんね。

上の写真はシェルカメオ彫刻家、巨匠ジェンナーロ・ガロファロ氏の絵画です。カメオが芸術の部分ととても密接に関わっているんだと実感する瞬間です。

この上の写真の絵画はシェルカメオ彫刻家で世界的に芸術的な分野でも有名な故カルロ・パルラーティ氏の作品です。

A:パスクワーレ・エスポジート氏
B:チーロ・アッカニート氏
C:チーロ・フレージア氏
D:クラウディオ・テルミニオ氏
E:ジェンナーロ・ガロファロ氏
レポート協力どうもありがとうございました!
B:チーロ・アッカニート氏
C:チーロ・フレージア氏
D:クラウディオ・テルミニオ氏
E:ジェンナーロ・ガロファロ氏
レポート協力どうもありがとうございました!
次は、貝からカメオが出来るまでの製作風景レポートをチェック!


